合格発表の日──二つの合格と、航空学生を選んだ理由

夜の部屋でノートパソコンの前に座り、合格発表を待つ受験生の後ろ姿 受験

合格発表の日──そして、なぜ航空学生を選んだのか

すべての試験を終え、

あとは合格発表を待つだけの時間になりました。

航空学生試験で仲良くなった受験生とは、

試験後も連絡を取り合い、

地元が近い人とは実際に遊びに行ったりもしていました。

二つの試験とも最終試験まで進んでいたこともあり、

「どちらかは受かっているだろう」という

今思えば根拠のない自信もありました。

その勢いのまま、

地元の友達と毎日のように夜遅くまで遊んでいました。

親は特に怒ることもなく、

ただ一言、

「不祥事だけは起こすなよ」

と静かに言ってくれたのを覚えています。

「どっちに行くの?」

合格発表までの間、

親や親戚から何度も聞かれました。

「もし両方受かったら、どうするの?」

親からは、

給与面や将来のキャリアの広さを理由に、

自衛隊(航空学生)の方がいいのではないか、

という意見をもらっていました。

一方で、

私自身には航空学生に対して

正直なところ、迷いもありました。

理由は、

異常とも言える罷免率の高さです。

当時聞いていた話では、

高い倍率を突破して航空学生として入隊しても、

実際にパイロットになれるのは

入隊者の約半分。

70人採用されても、

そこからさらに半分に絞られる

過酷な競争が待っている世界でした。

加えて、

前年に入隊して辞めた人から、

・生活環境の厳しさ

・先輩や教官からの厳しい指導

について聞いていたこともあり、

正直なところ、不安は大きかったです。

それに比べて、

海上保安庁のパイロットコースは

全体的に「マイルド」だという情報もあり、

心が揺れていたのも事実でした。

結局その頃は、

進路を真剣に決めることもなく、

合格発表までの時間を

楽しく過ごしていました。

合格発表の日

合格発表の日。

いつも通り、

インターネットで確認する形式でしたが、

今回は二次試験のときとは違い、

画面を見るのがとにかく怖かった。

なかなか合格発表のページを

開くことができずにいました。

そんな中、

航空学生を一緒に受験した仲間たちから、

次々と結果の連絡が届き始めました。

そのほとんどが、

「不合格」。

一気に気分は最悪になりました。

「自分も落ちるかもしれない」

という不安と、

「一緒に航空学生になれないかもしれない」

という気持ちが重なり、

胸が苦しくなりました。

それでも、

見るしかありません。

勇気を振り絞って、

合格発表の画面を開きました。

最終試験だけあって、

受験番号は飛び飛びに表示されています。

「次で飛ばされたら終わりだ」

そう思いながら、

必死に画面を追いました。

……あった。

確かに、

自分の受験番号が表示されていました。

間違いなく、

人生で一番うれしい瞬間でした。

二つの合格、そして選択

その後、

海上保安庁のパイロットコースも

合格していることが分かりました。

希望していた

二つのパイロットコース、両方に合格。

親はとても喜んでくれましたし、

親戚も含めて、

「ありえない」

という反応でした。

中学・高校と

スポーツしかしてこなかった自分が、

ここまで来たことは、

かなり衝撃だったようです。

そして、

幸運にも悩む権利を手に入れました。

残された時間は、

本当にわずか。

どちらを選ぶか迷う中で、

自衛隊は仕事で海外に行ける

ということを知りました。

「仕事で海外に行けるって、最高じゃん」

今振り返ると、

驚くほど軽いノリでしたが、

その一言が決め手となり、

私は航空学生の道を選びました。笑

次回は、

航空学生として過ごした日々について

書いていこうと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました